経済

三菱電機も中国参入　空気清浄機、富裕層に高級機種

2014.3.25 10:23

　三菱電機は２４日、今夏にも中国の空気清浄機市場に参入する計画を明らかにした。同社が海外で空気清浄機を販売するのは初めて。中国では呼吸器系疾患を引き起こす微小粒子状物質「ＰＭ２５」による大気汚染が深刻化しており、空気清浄に機能を特化した自社製品が安定的に売れると判断した。

　日本で７万～９万円程度で販売している大風量で処理能力の高い高級機種を、都市部に住む富裕層向けに売り込む。家電量販店ではなく、エアコンの販売や設置工事を手がける系列店舗網を通じて販売することで、大幅な値崩れを回避する。初年度は数千台の規模から始め、市場動向を見て販売規模を拡大する。

　三菱電機は昨年８月、空気清浄機の国内市場に２年ぶりに再参入した。中国参入を皮切りに今後、販売地域を拡大する方針だ。

　中国向けではパナソニックやシャープ、スウェーデンのブルーエアなどの日欧勢が技術力やデザイン性で売り込みを強化。パナソニックは２０１３年度に前年度比１５倍の販売台数を目指す。中国メーカーも価格競争を仕掛けており、市場は過熱している。

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